今日の生徒の一言

ただの軽口なので、スルッとスルーしてしまうこともできるんだけど、

(というか本人相手にはするーしてしまったんだが)

 

次に同じようなことを言われたら言ってやりたい。

 

 

自分がいま所属している部活は、よく校外で練習をする。

本当は学校外に出る場合は「旅行命令簿」という、

「出張に行きなさい」と命令してくる書類が必要なのだが。

・・・今はその話は置いておこう。

 

今日は第1顧問は出張で不在。

普段はこの第1顧問が校外練習に連れていく。

 

生徒は校外練習が好きである。

 

すると当然、言ってくる。

「先生、校外練習連れて行ってくださいよ」

「連れて行ってやりたいけど、そうしたら先生の仕事が終わらんねん。今日は校内でしましょう」

「先生が10時まで残って仕事したらいいじゃないですか」

 

はぁ!?

 

その場は「あほか!」というツッコミだけで終わらせてしまったが(もちろん、生徒も冗談で言っている)、

これは終わらせて良かったんだろうか。

 

と、いうか、こういう発想が出てくること自体、ほかの先生が言っているんじゃなかろうか?

「校外練習に行って、帰ってきてから仕事をしていたら10時になる」

「でも、お前たちが勝つためなら俺はそれでもいい。だからお前たちは(俺に感謝しつつ)頑張れ」的なニュアンスをこめてみたりして。

 

今、教育の世界ではキャリア教育とか健全な勤労観をはぐくむとか言ってますが。

キャリア教育をまともに受けてこず、キャリア教育のやり方もまともに教わっていない教員たちが、

学校生活のあらゆるところで不健全な勤労観をはぐくんでいますよ。

「長時間働くのは熱心な証」と。

 

次に「10時まで働け」と言われたら、問いかけてみよう。

「1歳児の父親が夜10時に帰るって、その家庭は円満だと思う?

 その子は父親を認識できると思う?」